友人の佐藤才子さんと、展示場の下見。佐藤才子さんは、陶芸家出身のインスタレーション作家。一年に一回以上、ある状況を設定して、そこに、何人かの仲間とともに展示し、そこの場所、および展示される物両方の、状況を変える、のを楽しむ。で、今回は、岩沼の、町はずれにある、昔、動物病院、少し前まで、病院の看護士寮、今、廃屋、という物件を探しだしてきて、そこの下見。庭、植木いっぱいで広く大きい木多数。草ぼうぼう。建物内、すごく魅力的。そのままきれいにすると、そのままで、ちょっとしたカフェとかできそう。きれいにしないと、そのまま現代美術物件/状況多数。7月の海の日あたりを中心に展覧会をする計画を立てる。「桜寮・岩沼」。参加、見学の問い合わせは、才子、又は齋へ。
さて、大学の授業5回目。5月22日。質問に答える。今回、塗りつぶししていったい何のためになるのか、という質問が多くあった。すぐに目に見える結果のでる活動は、基礎的な教育では、少ないのよ。ずうっと遠回りに見え、何の役に立つのか、若いうちにはわかんないけど、人生に深く関わる勉強。実技は、前回描いた、B5の塗りつぶした紙の上に、同じ大きさのトレーシングペーパーを乗せて、見えるとおりに写す。マッキー細の黒使用のこと。最初、見えるとおり写す、というのが、話だけでは、なかなか始められない。勝手にピカチューとか描き始める人も出る。なにやってんだろう、何も難しいことはない、ちゃんと見えるとうりに写し絵すればいんだよと、少しやってみせる。見ることの自覚。見ていなかったことの自覚。見えないと思っていると見えず、見えるんだと思うとどんどん見える。静まりかえって作業が続く。線が終わった人は、持ってきた色で、「かっこよく」彩色。時間中にできた人は、塗りつぶした紙とトレーシングペーパーを提出して終了。