私には、私の体のメインテナンスを一緒に見てくれる、良い「魔女」が付いているのだが、その人が、魔女を始めて10周年ということで、記念に1週間骨休みに出かけた。脳内出血から復帰して以来ほぼ毎週一回、体のバランスを見てもらっていたのが初めて一回お休み。僕の魔女のてあての効き目は結構はっきりしており、毎週のリセットの効果を感じていたので、ちょっと心配だったが、やや疲れがでた程度で乗り切った。昨日、2週ぶりにリセットして、熟睡。今日は休みで、午前中、気になっていたふき掃除を含む、家の掃除をした。
2週更新していないと、報告はたくさんある。7月3日に、宮城県障害者福祉センターで、施設職員の人たちの研修でお話。お散歩の組み立て方について。散歩の時の美術の使い方。午後、実践練習。どうだったのかなあ。10日から、岩沼の桜5丁目にある元石垣病院看護士寮、前じゅん動物病院跡の廃墟で行われる、佐藤才子さんプロデュースの「美術計画」というインスタレーションの展覧会に参加するため、8日に一日休んで制作。朝8時半に行って、考えていた設定を午前中いろいろしてみたが、見事に全て失敗。頭でっかちめ。昼から、以前していた船を巡る作品に切り替えて、4時頃に終了。やや、疲弊。時空のかなたをすぎる空船/ときのかなたをすぎるふね−再び06。9日、仙台市高校美術展の希望者に対する美術探検。希望者、宮城野高校の2年生一人。小牛田から通っている、プロダクトデザイン専攻の男子。どういうことを聞きたいかがうまく聞けなかったかもしれない。呆然と2時間はあっという間に過ぎる。ま、とにかく。10日は55才の誕生日。あと5年で60才か、5年なんてすぐだよなあ、などと思いながら、しかし、朝早くから南東北病院に前立腺の薬をもらいに行く。なにやかやで午前いっぱいかかる。午後遅く、大学の授業。神経探検をする。ものすごく脳みそが疲れる。美術計画始まる、2週間、23日まで。13日、婦人会館主催の就園前の子供たち(親と一緒の30組)に対する美術館探検。何もしない、ゆっくり歩くお散歩、何しろ多すぎる。婦人会館の担当者には、喜ばれたけれど、みんなは、どうだったんだろうか。子供は、絶対おもしろがったと思うけれど、大人も一緒だと、いつも何ともしっくり来ない。5人ぐらいで、子供たちとだけだったら、すごく楽しいのになあ、おじいさんは。という感じの、今日は14日。こういう風に振り返ると、俺って、いったい、何してんだかなあ、の想い強し。
さて、大学の授業11回。みんなで、カフェテリアの外の芝生に出る。新聞紙を一枚、くるくる細く丸めて、セロテープで留めると、構造体として使える棒ができる。これをヒントに、各自、新聞紙でUVシェルターを作れ。各自、と言ったのに、すぐ何人かのグループになる人たちと、一人でやろうとする人とできる。最小は、簡単な傘から、家の形にこだわったため、どうしても建たない、しかしなんとか壁にテープで留めて立たせた家まで、様々できる。今年は、折り紙のかぶとはいなかった。時間が来て、各自破壊。ゴミ袋に詰める。感想を書いて終了。
授業12回目。神経探検。各自ペアを作る。向き合って、息を合わせる。息合わせは、相手の体の一部を注視して、その動きに合わせて、自分の息を吸ったり吐いたりすること。うまくいけば、一発で合う。息があったら、各自、利き手を微速で握る。微速は、自分ができる、最もゆっくりした速度のこと。5分以上かけて、できるだけゆっくり、かつできるだけスムースに手を握る。各ペアの先攻と後攻を決め、微速をした手の親指と人差し指で、各ペアに一本渡した糸をお互いに引っ張りながらつまみ、先攻の人が糸を動かす。糸が水平に動くように後攻の人は、先攻の人が動かすとおりに手を平行に動かす。動くとき(引っ張られるとき)の糸の感じがわかるように、意識して糸の動きを楽しむ。感じがわかったら、後攻の人は、目を閉じてやってみる。先攻後攻を換えて行う。糸を仲介に動けるようになったら糸を捨て、糸なしで糸引きを行う。初め目を開いて、相手の指先を見ながらおこなう。相手に引かれる感じが感じられたら、目をつぶってやってみる。これは、引く方も引かれる方、両方に集中が必要。できたできないは問題ではなく、やろうと集中したときの、自分の意識の澄み方を味わうのが目的。交代して行う。この後、鏡を使った視覚の拡大実験をしようと用意していたのだが、僕の方が疲れてしまって、この次に延期。で、今日は終了。いやはや。