思えば前に更新してからあっという間に一ヶ月すぎた。美術館は休館なので、毎日時間を持て余すのではないかと思っていたのは間違いだった。連日何かかにかしなければいけないこと(したいことではなく)が起こって忙しく毎日が過ぎていく。報告することがいくつかある。ガソリンが値上がりするのにあわせたようにルノーカングー(いつでもどこでも働くための車)が来た。シトロエン2CV(楽しみのために動かす車)も6月初めに車検を延長。両車とも、調子は上々。でも、もう車にはあまり乗らない。でも、6月14日の地震で電車は6月いっぱい徐行運転だという。毎日遅れる。ちょっと心が揺らぐ。そういう状況をくぐり抜けながら移動美術探検をいろいろな所で、いろいろな人を対象に、何回か。部長にならないと絶対でないだろうと思う会議に出席、何回か。一方幼稚園をはじめとする子供たちとの活動も始まった。休館中なので館内には入れないのだが、庭だけでもいいからという幼稚園との活動。胞夫さんと明美さんは調子よく相変わらずだ。こんなふうに毎日が忙しく過ぎていく。
この前の日曜日に、去年から、僕の庭の面倒を見てもらっているhirono君と相談をした。普通雑草と言われる植物をきちんと草として生かす里山の雑木林のような庭が目標。クローバーがいい調子になって来ている。胞夫さんが手を入れていた昔の庭は苅込んで、新たに造った僕の庭の方は手を入れた自然に。でも、植物は、ゆっくりゆっくり動くので、ソッチの時間に合わせていくしかないのが、なんだかいい感じ。hirono君と一緒に、彼の娘のkae(小3)が一緒に来た。最初じっと耳を澄まして観察している少女。魔女になりたくて、妖精を探す少女。魔女になる練習と、妖精の探し方の話。彼らは丸森の耕野という所のその又奥に妖精と一緒に住んでいると言う。機会を作って彼女の家にぜひ行ってみようと思う。校長先生たちとの打ち合わせや研修会、おじいさんやおばあさん(僕と同じ世代だということだが)たちとの鑑賞の話、小学校の先生たちとの鑑賞を巡る研修、その他、大人とのお話でちょっとうんざりし始めていたところに、とてもいい時間。妖精なんかいないと思っている人が増えると妖精はいなくなっていく、というお話が真剣に検討される、嬉しさ。
その一週間後の日曜日、3人の女友達と龍の口渓谷探検。目的の無いただの探検。一時間黙々と、しかしゆっくり行って、崖崩れで行き止まりになって、又ゆっくり帰ってくる。空気は水分をほぼ100パーセント含んで気持ちよく、暑くはなく、水はきれいで、魚が泳ぎ、カエルがじっと石の間にうずくまる。緑はビッシリと深く、石はきれいで、でも結構プラスティックのゴミが落ちている。ゴム長を履いて、ただゆっくり水に囲まれて歩く。深く息を吸って、深く吐きながら行く。入り口に戻って、みんなとパチャカリでカレーを食べて帰宅。こういうのも嬉しい一日。
7月に入るとすぐに、山口に行ったり、東京に呼ばれたりが始まる。