しばらくぶりの更新。ほぼ1ヶ月ぶりだ。今回は別に入院していたわけではない。美術館がトリノ/エジプト展で、ちょっと混んでいたのだ。約2ヶ月で11万人+の来館者。この前このぐらい入ったのはルノワール展だった。最盛期には当日券買うのに1時間並んで、展示室に入るのにまた1時間かかって、入って出るのに2時間、みたいな状況。何しろ展示に付随して読まなければならない字/文がやたら多い。ま、とにかくなんだかんだ気ぜわしい毎日だった。教育普及部は普及部で個別の活動がビッシリあるわけだが、しかし、11万人とか入ると、それは展示の問題だとかは言っていられない。館全員が交代で「ここが当日券購入列の最後尾」とかの看板を持って立ってたりしないと、どうにも動きがとれなくなってしまう人数なのだ。いやはや。加えて、エジプト展なんかをやるのが美術館と思われるのは心外だと思う学芸員もいて、ものすごい人出の間をぬって、中谷芙美子の霧の彫刻や、山本さんという僕と同じ歳の竹細工を駆使してミュージックインスツルメント彫刻を作る人の公開制作なんかもやるもんだから、普及部の毎日は充実過ぎる程に過ぎていった。ああ、僕に関しては、アメリカンフットボールと、NBAのバスケット中継がこれに加わった。だから、くたびれて帰ってくる夜はあっと言う間に過ぎていった。
混雑の間を縫って、病院に薬をもらいにいったり(心筋梗塞以前は2ヶ月分出してもらっていた薬は、発病後1ヶ月ごとにしてもらって毎回血液検査を受ける事にした)、カングーを冬タイヤに変えたり、家の様々な買い物を整えたり、せっかく新しくしたのに一回使っただけで壊れてしまった、どこか知らない名前の国製の電気機器を交換しにいったり、おもに、イヤハヤな休日を繰り返し、それでも、しつこくその合間をかすめとって、例の田園空間博物館を歩きにいったり、模型屋さんを回ったり(回るだけ)、モーターサイクル屋さんに新しいカブの相談(相談だけ)に行ったり、(ストレス解消にせめて)雑誌を(少し)予算に関係なく買ったりしていた。
もちろん休みでない日には、黒松小学校5年生4クラスのために2日間トラックに絵画のコピーを積んで通ったり、来年になるとすぐある金沢21世紀美術館での美術館教育のシンポジウムや、それに続く武蔵野美術大学でのワークショップでのファシリテイターを巡る教育?についての相談などに乗り、そのために昔書いたコピーをひっくり返して読み帰してみて、なかなか良い事言ってるじゃんと自分をほめたりもしていた。こうして書き出してみると、ううむ、相変わらず忙しがって毎日が過ぎている事に気付く。だめだなあ。