2010年 5月 5日  乾いた快晴。夏は来ぬ。

しばらく書かないでいるうちにもう5月5日だ。気持ちのいい事があったので書いておきたい。

さる2日、トコトン(仙台市内図工系小学校教員自主研修実践団体)の人たちとの今年度最初のノッツオ。ノッツオは「野走」で,仙台弁で適当でいい加減な力の抜けた状況の物やコトのこと。「ノッツオをこく」というふうに使う。今回は「仙南こんなんでいいの?散歩」をこいてきた。何の事はない,いつもここで書いている亘理山元空間野外博物館の幾つかのスポットをみんなでゆっくり歩いたというだけの事なのだが,みんなで行ったのにまったく疲れなかったという、夢のような気持ちのいい一日だった。


まず基本的にお日様は機嫌良く一日中照り,乾いたそよ風が絶えず吹き渡り,鳥は鳴き、花咲き乱れ,遠くに潮騒の音が通奏低音で聞こえ、人にはほとんど会わずに未舗装の道の真ん中を広がって歩き,でも会う人たちはみんな「こんにちは」と素朴なアクセントの挨拶を交わし,少しでも気になる物やコトがあると立ち止まり,見て聞いて嗅いで感じ、怒られそうな事はとにかくやってみて見つからず,幾つかある公衆便所は汚れていず,昼飯はちょうどおなかがすいてきた頃にうまいピザ屋が有り,そこのパスタとピザとアイスクリームがこれまた結構うまく,こんなにカロリー取っちゃっていいのかと思っても大丈夫なくらい歩き回ってるし、人の家を覗き込めば,みんな美しい花やすごい立ち木のある庭や面白いウインドディスプレーを見る事ができ,ものすごく古い木に挨拶する事ができ、ついでに樹齢600年700年というそれらの木の幾つかにはベタベタ触ったり乗っかったりでき,もうこれでお腹いっぱいとなってから新鮮で安い野菜をお土産に買い、最後にポラーノ(近所の私設公民館的カフェ)でお茶飲みながらまとめのお話ができたという、今になってあらためて書いてみるとちょっと恥ずかしくなるくらいの、ゆるゆるポワポワの時間を持つ事ができた。いやはや、みんな普段の行いが抜群にいい人たちだったんだねえ、としか思えない。


さて次は夏の川遊びだ。