2010年12月29日 朝、快晴。キッパリ寒い強い風。よかった。
今朝、胞夫さんの100カ日法要と栄子さんの何周忌かの法要を、お寺に行ってしてもらって来た。僕一人で、静かにシミジミ彼らの事を考えようと思っていたのだが、少し前に親戚から問い合わせがあって今日やるつもりだと答えたら、今日、胞夫さんの弟の叔父と姉の家の長男の人がお寺に集まっていてくれて、なんかちゃんとした(みたいな)法要になってしまった。そしてシミジミは、まあいいからいいからの極常識的な心があまりこもっていない感じの方向に行って、むしろストレスフルな活動になってしまった。本当に、ここまでなかなかシミジミできない毎日が続いている。
この前ブログを書いてからだいぶたった。何回か書き始めたのだけれど、どうも集中できなくて、そのたびに途中でやめてしまった。今日、やっと少し落ち着いて電脳に向かっている。でも、これを急いで書き上げて、その後、武蔵野美大用の原稿に取りかからなければいけない。「ファシリテーションについて」。僕でなくてもいいんじゃないのという気はするのだけれど、僕が書いた方がいいとも思う。なんなんだろう、この感じは。午後、古くからの友人が家に訪ねてくる事になっているのだけれど、ま、いいか。順番にかたずけていこう。気ぜわしい一年にぴったりの終わり方だ。
途中まで書いた文章を少し残しておこう。たとえば、12月14日あたりを巡って。
二日連続休みの二日め。例えば先週、水曜日は柴田農林高校川崎分校3年生。なんで僕たちが美術館なんかに来なきゃないんだと顔に書いてある若い人たちと、2時間話してどんどん集中していく顔に変わっていくのを見る。木曜は、朝早く美術館を出て七ヶ浜の松ヶ浜小学校6年生2クラス。熱心な人たち。金曜、吉成市民センターの老荘大学「美術文化の考え方」。土曜朝から東北線で岩手花巻へ。仙台から各駅停車で一関、乗り換えて花巻。岩手は広い、行けども行けども花巻は出て来ない感じ、もう次は盛岡じゃないのというあたりで花巻が出てくる。るんびにい美術館(障害者の人達の美術を中心に扱っている)で、美術の見方のトークショウ。日曜は出勤なので、すっかり真っ暗になった景色を見ながら(想像しながら)新幹線で帰る。という具合。これは、この週だけではなくて、ブログの更新をしていなかった間ほぼ毎週こんな調子で、しかも、アメリカンフットボールとバスケットボールのシーズンが始まったのと重なって、クタクタで帰って来て、BSのスポーツ中継観て寝る、の毎日だった。
胞夫さんの死亡を巡る様々な手続きや活動は12月のこの29日今日で、ほぼ終了したと思う。その合間をぬって、前にも書いた仙台文庫出版の作業が続けられ、今の所2011年1月31日出版ということになった。今年は開始早々、金沢の美術館や武蔵野美術大学で話をする機会があり、丁度僕がこの仕事に就いて30年経った時でもあって、それらの話をする事で、様々な事が様々まとまって自分のなかで理解できた。その各々の話を基にした文章も文庫とは別に書く事になって、ブログはまったく更新していないのに、ほぼずううっと電脳に向かう日々だった。いやはや、自分で書いていても少しうんざり。