2011年 7月 3日 暑く厚い雲の日。汗が出るが乾かない。
この週末はしばらくぶりで続きの休みだ。そしてふと気付くと7月に入っていた。7月10日が来ると僕は60!歳になる。
毎日このブログが書けないほど忙しかったというわけでは決してない。でも、なんだか毎日忙しかったのだ。確か忌野清志郎の歌にあったが、大人になると人には言えない知ってることばかりが増えていく。大人の毎日は本当にこういうふうにある。でも、こういうのはどうもいけない、僕は本質的に苦手。若いというのではなく甘いのではないかな。自分の存在とJOBとのずれが見えてきている。いやはや、早く退職したい気持ちが募る。
今、友人の石彫家NO女史が帰って行ったところだ。震災で歪んでしまった家の北西角と敷地境の側溝壁を、格好よくかつ強力に直してもらったのだ。初めは自分で、若い友人等を動員し、ブロックを積んで簡単に直そうと思っていた。で、どう直そうかと真面目に考え始めたら、せっかくだから格好良くした方が良いにきまっているということになった。あたりまえだけど。特に敷地の北西角というのは、なんとなくきちんとしておきたいなという感じがする。特に何宗とかいうのではなく、僕はそういう人生を送りたいのだ。で、これまでの経験の中で気になっていた形を思い出し、友人のその石彫家の作品をひとつ置けないかと相談をした結果、6月の最終週からこの週末にかけていくつかの作業がテキパキと進んで、今日最終仕上げ。側溝は綺麗にかつ強力に真直になり、北西の角には小さな祠がひとつ立ち、奥の入り口にも阿吽の可愛い狛犬が出現という新たな齋家の入り口ができた。阿吽の狛犬は、しばらく前に花巻のルンビニー美術館によばれて行った時にもらってきた物で、そうか君たちはこの日のためにあったのか。
この家はだんだん人が住んでいる感じになってきた。住んでいる人がわかる感じになってきた。僕はこういう風に住んでる人なんだ。ううむ、60歳だなあ。