有機無機に関わらず、
地球上のすべてのものは、
人間の理解を超えて、
深く関係を結んでいる。
大切に使うということは
それを意識する事ではないか。
2015年 7月22日
快晴。くっきりとした日差し。汗が乾かない空気。
以下の文は15日に書き始めた。その日は充分に乾いた空気の高曇りだった。
明日から台風が来るという予報が出ていたので、快晴だった本日午前中、いつも行くグリーンピア遊歩道一回りをしておくことにした。お昼過ぎ大河原のK栖(個人的にお願いしている珈琲焙煎屋)さんが、頼んでいた珈琲豆を配達に来るという連絡をもらっていたので、それまでの数時間、初夏の林の中を歩き、できたら千貫七不動の三色吉まで行ってみる、というゆるい計画。
すでに気温30度程で、初夏か?とは思うが、できるだけ簡単に、裸に近い格好で出かける。ビルケンシュトックのバックストラップの付いたサンダル。Tシャツにパタゴニアのスタンダップショーツ。日除け垂れの付いたツバの長いキャップ。この格好だとポケットがほとんどないので、小さい木綿のポシェットに携帯とメモ帳を入れたのと、麻で編んで作った500ccのペットボトルホルダーをたすき掛け。あと、自家製の長い散歩杖。カングーで、途中の駐車場まで行き、体操もせずに出発。
今回は、時間がないので北側だけ。グリーンピアの職員宿舎裏作業道から始めてシーダーの道に入り、小鳥の道から氷室の道に曲がり、金蛇神社の七堤に出て、その向かい北側の新しい岩沼市の遊歩道を登り、山頂のT字路を左に曲がって、旧産廃処分場の舗装路に出て三色吉の方に降り、道路からちょっと降りた所にある不動の滝を見て戻り、堤の上の入り口からグリーンピアに戻り作業道を戻って来る、という計画。
シーダーの道は普段パスする所なのだがしばらくぶりで歩くと針葉樹がだいぶのびて来ていた。下草の手入れ(これは全般に言える)が上手くされているので、木漏れ日が大変に気持ち良い。道は整備され、硬くしまった粘土質の道に軽く細かい砕石がしかれ、そこに部分的に苔が生えていて、まるでビルケンシュトックのサンダルのために作られた道のようだ。予定通り順調に行程をこなす。誰にも会わない。鳥ノ鳴き声はして、でも虫はあまり飛んでいない。最近僕は大分歩く速度が遅くなっているので、できるだけ早く歩く。でも慎重に降り、登る。気持ちのいい汗。曲がり角ごとに昔ここで/このあたりで、何をした/これを見た/などを思い出しながら行く。山頂のT字路から左に曲がって旧産廃場の舗装路に出る所に、四輪駆動車を止めて椅子を出し本を読んでいる人が居た。やあ同類が居た。集中して本を読んでいるようで、だいぶ騒々しく歩いていったつもりだったのだが、すぐそばで挨拶を言うまで気付かれなかった。びっくりしたようで申し訳ないことだった。熊除けの鈴をやっぱり買って着けた方が良いのかな。そこから三色吉の不動さんまではちょっとだと思っていたら、結構延々着かないので、途中で今回は止めて引き返す。荒れた林道をだいぶ補修したあたりをたどってグリーンピアに入りあとは古い舗装路を歩いて車に戻る。空気が乾いているのでビシャビシャの汗ではない。家に戻ると、珈琲屋さんの予定が早まったとかですでにものは届いていた。ううむ、申し訳ないことであった。シャワーを浴びてパレオに着替える。テレビジョンで、相撲を見ながらフランスの自転車競争をちょっと見て、その後ダラダラと映画を見て寝る。
というふうに始まったこの週、しかしこの日以降、17日の胃検診でバリウムを飲んで、それがすっきり出ないなあと思いながら、18日土曜仕事が済んでから車で夜白石に行ってMt.OhkuraW.C.Meetingに夜遅くまで参加し、そのまま白石駅前のホテルに泊まって、次の日朝から打ち合わせを継続したあたりから歯が痛くなってきた。歯は、この夏に入る前にすっかり手入れし直して万全になっているはずなのだが、歳とって来ると例の自己免疫力が落ちて来てちょっとしたことで調子が狂う。これまでも医者に様々見てもらっても特に問題は見つからないのだが、痛い。医者に行きたいのだが三連休。その間にも、大切な友人が訪ねて来て気が抜けない。夜になると痛みが増す。連休明けの火曜日、予約無しで行きつけの歯医者に朝一で飛び込んだのだが、その時はまだ頰の下が腫れているとは言え、痛みはもう無かったりする。レントゲンを撮って、見て、少し問題は見つかったがやはり基本は早く寝なさい。ううむ、早く寝よう。
今22日の昼で、1階の土間でこれを書いている。玄関の網戸から外が見える。枇杷の木と、赤目柏の葉からこぼれる日の光が、黄緑のグラディェーションを作っていて美しい。仙台空港から飛び立つ飛行機の音が遠くに聞こえる。今日の昼飯は、小さな塩結びともろきゅう3本にしようかと今考えた。