自分がここに居る、自覚。
自分が見える範囲は、そこだけだ。
本当は、ずうっと広いのに。
2024年 6月12日
朝から暖かい。微風が吹いている。
昨日は、案内状が届いてからすぐに予定していた通り、朝から塩釜のビルドフルーガスに、写真展を見に行った。11時半前に本塩釜駅に着いて、そのまま古い港町にある展示場に行こうと歩き始めた。凄くいい天気。
そこで気付いた、まだ11時半少し前ではないか。そこで駅からまだ離れていないところで回れ右。仙石線のガード下にあるマグロ専門店へ。しばらく前までは、いつ行っても席につけたのだが、最近はいつ行っても、行列。ここしばらく食っていない。この時間なら、と行ってみたら、空いていた。カウンターに座る。マグロ丼、嬉しい。隣に、僕と同じ年頃のお爺さんがいて、この時間でないと最近はダメなんですよと言うような話しをしながら食う。嬉しい。その後だいぶ見た目は変わったが、大体は昔のままの道をーなので、一部分迷子ーゆっくり気持ち良く歩いてギャラリー着。嬉しい。僕は退職後、ほとんど、美術系展覧会に行かない。勿論好きなものは見にいくわけで、単なる偏屈だな。
今回の表現は、自分(作家)が決めたー写したイメージを何回も同じ印画紙に重ねて焼き付けていく技法ーたぶん。何にしろ、この表現は、見る側の存在意識を問う。何回も重ねて焼き付けていくから、部分的には真っ黒くなる。深く重なった黒の向こうには具体的に選択された「ある状況」がある。う、これは、齋悠記の絵と同じものの見え方なのではないか。黒と白の違いはあるがーと言うような事を感じ、考えながら鑑賞。面白いなあ。歳同じぐらいか?同じぐらいの大きさの子供がいて。ううむ、読みの広がりが、、、。ここまで来てこの広がり。生きてくのって面白いなあ。お爺さん生活も捨てたものではない。
こう言う、表現が具体と抽象の境目をウロウロしたからには、続けて塩釜にある、杉村惇の絵を見ると面白いだろうと、終えてから、塩釜公民館に行く気で外に出て、山の方に歩き始めた。そうしたら、天気の良い海の匂いがした。ううむ。
すべて大幅に変更。すぐ前の港に行ってみると、直ぐ、13時発松島行きの観光船があった。券を買って、船で松島へ。いつ以来だろう。この時間、塩釜から松島に向かう乗客はガラガラで、大きな観光船に僕を入れて客3名。途中ですれ違った塩釜に向かう同じような船はほぼ全部満員だったから、みんな帰る時間だったんだね。船の一番前の席で、右、左、松島湾観光を堪能して瑞巌寺前の桟橋到着。こちらは降りるの3人で、乗る側は、長蛇の列。松島の街中も、あちらこちらほぼ全て満員。すごい観光の季節だったの?僕は何も観光はせず、そのままJR松島海岸駅に直行。帰宅。
帰りの仙石線のしばらくぶりの景色とか色々あるが、それはまた別の話だ。間違いなく、面白く充実した1日だった。