歩き続ける。

歩くと、前に進む。

歩かなければ、そこに居る。

進むと、居る。


2024年 7月 3日


まだ暖かい。少しずつ気温は上がるという予想。高曇り。


僕は7月10日生まれ。そして、いよいよ今年も7月だ。今月と来月は、特に忙しい日は無い。というより、僕を気にしてくれている人たちが、忙しくならないようにしてくれている。去年の8月9月に、何回か気絶したからね。ありがたい。


なので、自分で動く予定が連日始まる。昨日はしばらくぶりで床屋に行き、髭をどうするかで床屋の人としばらく鏡の前で悩んだ。僕が行く床屋は生まれて以来ずうっと同じ。ニューヨークに居た時は明美さんに切ってもらっていた。日本に帰ってすぐ美術館に雇ってもらい落合にある県の宿舎に入った。髪を切る時は落合から電車で岩沼まで出かけた。だから、本当に床屋は、そこしか知らない。古くからの街の中心にある。あ、昔は、だ。今は駅前に新らしくできたマンションの1階に移った。


昔あった所は、岩沼が宿場町だった頃の、奥州街道に面した長屋の中の店だった。道路に面した表が店で、裏と二階が、住居。両隣は何だったろうか、何かの店であったことは確かなのだが、思い出せない。そこは建て替えられてしまった、長屋門だけが(多分)歴史的記念物として残っている。こっちの方向に書き始めるととめどなくそっちに行ってしまうので、今日はここまで。


問題は髭だ。僕の髪は癖っ毛だ。そうすると、髭も癖っ毛になる。顎髭をできたら3千尺まで下に伸ばしたいのだが、ほんの5センチ伸びると右に曲がり始める。ううむ。とはいえ、こんなことで深く悩んでも、どうなると言うことでもない。少し右を切ってそのまま。その後、向かいの喫茶店でパスタと珈琲。歩いて帰宅。要するに、日本の宮城県の岩沼で静かに暮らすと言うことは、こういう毎日が静かに流れていくということだ。


この日は、家に帰ってから、前にもらってきてあった、蔵王古道のパンフレットをじっくり見直した。蔵王古道は、だいぶ前に、若い友人のMr.Ameeと途中まで登ったことがあったが、完登ならず。刈田岳から大黒天まで降りたことはあるが、何しろ、エコーラインをぬって、最新式の道の脇をものすごく古典的な登山道を登って行くのは、心踊る体験だった。めげずにゆっくり又行ってみようと思う。とはいえ、最近は何処に行っても何やら混んでいて、めげずにゆっくりと言う概念そのものがもう希薄な概念なのかと、思う。